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内山 軍蔵; 朝倉 俊英; 宝徳 忍; 藤根 幸雄
Solvent Extr. Ion Exch., 16(5), p.1191 - 1213, 1998/00
TRU廃棄物発生量の低減及び環境放出放射量の低減を可能とするピューレックス法再処理プロセスの高度化研究を行っている。本報告は、共除染工程とU/Pu分配工程との間に新たにNp分離とTc分離の工程を設けた改良ピューレックスプロセスについて述べる。Np分離工程では、塩フリー有機還元剤-ブチルアルデヒドを、またTc分離工程では、高濃度硝酸をそれぞれ用いる。同分離プロセスの有効性をケミカルフローシート実験により確認した。
内山 軍蔵; 宝徳 忍; 藤根 幸雄
Solvent Extr. Ion Exch., 16(5), p.1177 - 1190, 1998/00
被引用回数:9 パーセンタイル:48.14(Chemistry, Multidisciplinary)硝酸-TBP(リン酸トリブチル)/nDD(希釈剤n-ドデカン)溶液系における亜硝酸の分配比を測定した。亜硝酸の分配比と水相中亜硝酸濃度及び硝酸濃度、有機相中ウラン濃度及びTBP濃度との関係を把握し、亜硝酸の抽出平衡反応の熱力学的平衡定数及び濃度定数(K=25)を得た。
内山 軍蔵; 朝倉 俊英; 宝徳 忍; 藤根 幸雄
Solvent Extr. Ion Exch., 16(5), p.1191 - 1213, 1998/00
被引用回数:14 パーセンタイル:57.75(Chemistry, Multidisciplinary)再処理施設から発生するTRU廃棄物の減容及び環境放出放射線量の低減を目指した高度化再処理プロセス(PARCプロセス)を開発している。本報告は高度化再処理プロセスの概念及び分離原理の実証を目的として行った抽出実験結果について述べる。
内山 軍蔵; 藤根 幸雄; 宝徳 忍; 前田 充
Solvent Extr. Ion Exch., 15(5), p.863 - 877, 1997/00
被引用回数:4 パーセンタイル:30.79(Chemistry, Multidisciplinary)硝酸-TBP/nDD溶液系におけるn-およびiso-ブチルアルデヒドの分配比を測定した。その結果、本実験系におけるn-およびiso-ブチルアルデヒドの分配比はほぼ同じであることがわかった。両ブチルアルデヒド異性体の分配比は有機相TBP濃度の増加とともに大きくなった。ブチルアルデヒド分配比と有機相TBP濃度で表されるブチルアルデヒド異性体の抽出平衡定数は約2であることがわかった。
森田 泰治; J.-P.Glatz*; 久保田 益充; L.Koch*; G.Pagliosa*; K.Roemer*; A.Nicholl*
Solvent Extr. Ion Exch., 14(3), p.385 - 400, 1996/00
被引用回数:87 パーセンタイル:92.97(Chemistry, Multidisciplinary)ホットセル内に設置した12基一連の遠心抽出器を用いて、ジイソデシルリン酸(DIDPA)抽出法連続プロセスによる実高レベル廃液からのアクチノイド分離の試験を行った。その結果、アクチノイドを、Npを除き、非常に高い回収率で抽出できた。Npの抽出率は、84%であったが、温度、段数及び添加するHO濃度を増加することによって、容易に高めることができる。長寿命のTcや放射能の高いCs、Srは抽出されず、アクチノイドより高い除染係数で分離できた。4M硝酸によるAm、Cmの逆抽出及び0.8Mシュウ酸によるNp、Puの逆抽出の試験も行い、有益なデータが得られた。本研究の結果、DIDPA抽出プロセスに対しても遠心抽出器を適用できることがわかった。さらに、本プロセスにより適した遠心抽出器の開発が望まれる。
内山 軍蔵; 藤根 幸雄; 前田 充; 杉川 進; 辻野 毅
Solvent Extr. Ion Exch., 13(1), p.59 - 82, 1995/00
被引用回数:1 パーセンタイル:13.34(Chemistry, Multidisciplinary)ピューレックス再処理工程におけるトリチウムの閉じ込めプロセスを評価検討するためにトリチウムのリン酸トリブチル(TBP)による抽出挙動を調べた。回分抽出実験ではU-30%TBP/n-ドデカン(nDD)-HNO-HO系におけるトリチウムの分配比を、また、6段のミキサセトラ型抽出器(内部循環式)を用いた化学工程実験では、トリチウム洗浄工程におけるトリチウムの除染係数をそれぞれ測定した。実験の結果、(1)大部分のトリチウムは水及び硝酸の化学形でTBPに抽出されること,(2)有機相中トリチウムの約1%は有機溶媒の分解生成物に固定化されること,(3)有機相ウラン濃度=85g/dm,水相硝酸濃度=3M,O/A(有機相流量と水相流量の比)=25の条件で6段の洗浄段で約500のトリチウムの除染係数が得られることがわかった。
北辻 章浩; 目黒 義弘; 吉田 善行; 山本 忠史*; 西沢 嘉寿成*
Solvent Extr. Ion Exch., 13(2), p.289 - 300, 1995/00
被引用回数:64 パーセンタイル:90.84(Chemistry, Multidisciplinary)クラウンエーテル(CE)とテノイルトリフルオロアセトン(TTA)による3価ランタノイドの協同抽出について研究した。TTAと18クラウン6又はジシクロヘキサノ18クラウン6を含む、1,2-ジクロロエタン相への軽ランタノイドの抽出において、特異なイオン対抽出が起き、Ln(TTA)CEなる陽イオン錯体が形成され抽出されることがわかった。この「協同効果-イオン対抽出」では、高い分配比と良い選択性が得られる。これは、軽ランタノイドとの錯形成における、クラウンエーテルのサイズ効果によって説明できる。
森田 泰治; 久保田 益充; Y.J.Shin*
Solvent Extr. Ion Exch., 8(4-5), p.529 - 555, 1990/00
被引用回数:7 パーセンタイル:50.38(Chemistry, Multidisciplinary)DIDPA(diisodecyl phosphoric acid)によるNpの抽出の実プロセスへの適用性検討の一環として、DIDPAの放射線分解とNp抽出への影響について研究した。0.5M DIDPA及び0.1M TBPを含む溶媒において、溶媒が単独で照射された場合のDIDPA分解及びDBP生成のG値は、それぞれ0.47及び0.14であった。また硝酸共存下で照射された溶媒では、DIDPA分解のG値は0.78であり、単独照射の場合の1.7倍であった。照射溶媒を用いたNp(V)の抽出では、溶媒が単独で照射された場合、Npの抽出速度は生成するMIDPA(monoisodecyl phosphoric acid)の濃度でよく説明できることがわかった。硝酸共存で照射した場合は、他の分解生成物の影響が現れたが、実際のプロセスで溶媒が受ける線量として比べ大きい線量を吸収してもNpの抽出速度は大きく変化せず、この方法の実プロセス適用に問題がないことが確かめられた。
森田 泰治; 久保田 益充
Solvent Extr. Ion Exch., 6(2), p.233 - 246, 1988/00
被引用回数:29 パーセンタイル:82.89(Chemistry, Multidisciplinary)DIDPAによるNp(V)の抽出の速度について検討を行なってきたが、HOを添加すると抽出速度が速められることを見い出した。